9:30-9:50
開場・告知
9:50-10:00
Opening
Woven by Toyotaにおける高度運転支援ソフトウェアのアジャイル開発
松山 一郎さん Ichiro Matsuyama
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
Staff Engineer, Biz & Tech Strategy, Core AD/ADAS
Biography
国内カメラメーカーでの長年にわたるデジタルカメラ用の組込み画像処理システムの開発を経て、2017年にトヨタ自動車に入社。
AIベースの画像認識技術開発と組込みソフトウェアの内製開発を担当。
2021年にLEXUS LSとTOYOTA MIRAIに搭載され、製品化された高度運転支援技術
Teammate Advanced Driveの開発を担当。
トヨタの市販車両に初めてDeep Learning技術を活用し、運転中に遭遇しうる様々な状況を予測して対応する運転支援を実現。
2023年4月からWoven by Toyotaにて、自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)技術の技術戦略を担当
Session Abstract
交通事故死傷者ゼロ、全ての人に移動の自由を。
これらの究極的なゴールに向けたトヨタ自動車の知能化への取り組みにおいて、Woven by Toyotaは重要な役割を担っています。そのWoven by Toyotaにおいて、どのようにソフトウェア開発が行われているのでしょうか。
20年以上、製品開発に携わり続け、長年にわたってアジャイル開発手法を活用してきた私にとっても、安心・安全が最重要視される車両開発において、アジャイルにソフトウェア開発を行うことは大きなチャレンジでした。
2021年に製品搭載した高度運転支援技術Teammate Advanced Driveの開発において、どのようなチャレンジを行ってきたのか、さらには、私自身が担当してきたAI技術やデータ駆動型開発への取り組みについても、合わせてお話しいたします。
幸運を科学する:アジャイルチームの成功を解析・再現する方法
岡本 卓也さん Takuya Okamoto
株式会社永和システムマネジメント
Agile Studio エンジニア
Biography
大規模ソフト開発にエンジニア/マネージャの両方の立場から従事したのち、アジャイルとソフト開発の更なる可能性を求めて永和システムマネジメントに入社。現場のエンジニアとマネジメントの両方が幸せになれるような、そんな開発の仕事が実現したくて、日々悩みながら&楽しみながら働いています。
平井 淳也さん Junya Hirai
横河レンタ・リース株式会社
エンジニア
Biography
新卒で横河レンタ・リースにシステムエンジニアとして入社。これまで様々な協力会社の方々とチームを組んで自社製品「Cotoka for PC」を製作してきました。今春より永和システムマネジメント様と一緒に初めてアジャイル開発に挑戦し、その良さが段々と理解できてきました。
Session Abstract
わずか6ヶ月で目覚ましい成長を遂げた私たちのチーム。そこには、これまで積み上げてきたアジャイルへの取り組みに加えていくつかの偶発的な要因とがありました。本セッションではこれらの要素を解き明かし再現可能なノウハウとして再構築してみたいと思います。
個々のメンバーの個性と才能、開かれたコミュニケーション、周囲との信頼。これらの要素が集まり、チームはアジャイルの原則に従って協力し、成果を上げています。特に、「言語化」と「再現可能性」に焦点を当て、これらの成功のポイントを具体的に解明し、他のチームや組織でも応用可能な形でお伝えします。
The LACE Miracle:エネルギーサービス変革を目指す電力企業グループでのアジャイルスケールアップの鍵
張 嵐さん Lan ZHANG
株式会社テプコシステムズ
Associate General Manager
Biography
留学で来日。博士号取得後は、大手電機メーカーでMDA(Model-driven Architecture)の研究開発やオフショア開発に従事。
2011年からはエネルギー企業の情報子会社でアジャイル開発の普及に努め、SAFe(Scaled Agile Framework)など複数のアジャイルフレームワークを学び・実践し、多くの大企業にアジャイルトレーニングとコンサルティングを提供。また、大手SIerでのアジャイルPMOサービスの立ち上げを牽引。
2022年以降、「外部」のアジャイル支援者から「内部」の変革当事者として、東京電力グループの仲間と共にアジャイルのジャーニーを進行中。
Session Abstract
東京電力グループは2018年からアジャイル開発標準を整備し、10人以下のアジャイルプロジェクトを実施してきたが、電力システムの複雑性や求められる品質特性のため、小規模なアジャイル開発が適しているプロジェクトが限られ、成果が明確に示されていないという課題感がある。
2022年春、講演者は外部の支援者から内部の推進者へと役割を変え、経営陣にリーンとアジャイルの価値を共感・理解してもらい、仲間と自社にとって実行可能なアジャイルの取り組みを再設計し、新たなアジャイルの旅路をスタートした。
本セッションでは、ますます厳しさを増すカーボンニュートラルへの挑戦に立ち向かう当グループのビジネス環境に焦点を当て、アジャイルスケールアップの鍵となるLACE(Lean-Agile Center of Excellence)の構築や、伝統的な大企業におけるアジャイルスケールアップの課題と対処のヒントをご紹介する。
12:00-13:00
お昼休憩
アジャイルで実際に困ったからこそアジャイルをRebuildできた話
~15年50案件以上のアジャイル現場で見つけた4つのヒント~
渡会 健さん Takeshi Watarai
株式会社マネジメントソリューションズ
Digital事業部 アジャイルG ディレクター
Biography
PMI日本支部アジャイル研究会元代表、並びIPAアジャイルワーキンググループにも所属し、社内外でアジャイルに関する活動を実施中。キャリア前半をPM畑で過ごした後、2008年に40代でアジャイルに出会ってからは、10年程受託開発で20件近くの実践を積み、その後コーチやコンサルとして30件以上の支援を行うなど、15年で50案件以上の多種多様な実践経験を持つ。マネジメント(≠プロマネ)の力を信じていて、アジャイルにも、経験に基づく現場視点のみならずマネジメント視点を活かして日々活動中。
著書「現場で見つけた144のヒント アジャイルに困った時に読む本」(ダイヤモンド社)
Session Abstract
アジャイルという言葉は、今やソフトウェア開発にとどまらずビジネス全般のアプローチとして定着しつつあります。一方で、アジャイルを導入してみたけれども上手くいかないといった声が後を絶ちません。その背景には、アジャイルに対する誤解や理解不足など様々な要因があります。でも私はそんな理由でアジャイルを諦めてしまうのはもったいないと思うのです。
そこでこの度、現場で実践したからこそ得られた「理論」や「理想」だけではない、「現実」に役立ったヒントをまとめ、書籍「現場で見つけた144のヒント アジャイルに困った時に読む本(ダイヤモンド社)」を出版させていただきました。
その中から本日は、「Rebuild our Agile」に沿って、アジャイルの原点に返る4つのヒントをお伝えしたいと思います。
これらのヒントを使って、アジャイルで働く楽しさを感じて欲しいと願っています。
13:30-13:50
Agile Center of Excellenceの必要性を考える中で自身のアジャイルを再構築する
島崎 純一さん Junichi Shimazaki
ディップ株式会社
プロダクトマネージャ/アジャイルコーチ
Biography
1人から始めた改善を起因に、アジャイルを知り、適応型でのプロダクト開発の面白さ、また、組織やチームでつくることの楽しさを知り、一つのプロダクト組織に対し、アジャイルを根付かせた。
現在はアジャイルを理解している環境から、そうでない環境に移りつつ、プロダクトマネージャとしてプロダクト成長に貢献中。
社内的には、プロダクト開発だけでなく、社内コミュニティを通して、自身の経験や知識を元にアジャイルコーチをしたり、A-CoEの必要性など研究し、組織全体でのアジャイルの理解を推し進めている。
Session Abstract
バイトル等、人材サービスを取り扱ってきた弊社株式会社dipでは、Labor force solution companyとしてDXサービスの提供も進めていく中で、社内においてスクラムやアジャイルに注目度が高まっています。
しかし、弊社が営業会社として成長してきた傾向もあり、社内においてアジャイルの知識は「なんとなくわかる」という状況でした。
そのため、アジャイルの知見を組織に伝えるべく、Agile Center of Excellence(以降A-CoE)に着目し、A-CoEとは何か、役割やゴール、社内における必要性を独自で調査をしました。
その中で、ビジネスにおけるAgileのメリットも再認識し、まずはボトムアップとして社内コミュニティ発足を致しました。
今回は、A-CoEについてと、自らのアジャイルのアップデート内容、社内コミュニティの活動の今とこれからについてお話しします。
14:00-14:20
アジャイルは開発だけじゃない!イベント運営に業務スクラムを適用してスクラム経験者を激増させちゃいました!
谷川 智彦さん Tomohiko Tanikawa
株式会社SHIFT
アジャイルコーチ
Biography
約5年前からWell-beingの研究を始め、心理的安全性、組織アジャイルを学ぶ。自らが、Well-beingな状態になることを目指して、2023年5月にSHIFTに入社。
組織アジャイル教信者であり、真剣に「組織アジャイル」でいきいき、ワクワク、幸せに働くことができ、日本を元気にすることができると思っている。
趣味はテニス。週三日のプレイにより、心身ともにWell-beingな状態が維持できており、毎日とても楽しく働いている。
Session Abstract
SHIFT社内には、数多くのアジャイルを学ぶコミュニティが存在し、従業員が自主的に貪欲にアジャイルについて学んでいる。
その中の一つにSHIFT EVOLVEでイベントを外部公開している、「アジャイル談話室」がある。
このイベント運営のプロジェクト遂行に、組織アジャイル(業務スクラム)を適用し、運営全員でPO、SM、メンバーを担当してスクラム型でプロジェクトを進めている。業務スクラムを回すことにより、アジャイルについての正しい理解が深まり、アジャイルで業務を進めることの心地よさを知り、同時に、スクラム経験者を爆増させることができている。
この事例を紹介することで、組織アジャイルのすばらしさを感じていただき、ぜひ、皆さんにも実践してもらいたい。
14:30-14:50
Lightning Talks
株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック
株式会社テプコシステムズ
株式会社 三菱総合研究所
「アジャイルな開発ができるようになったら次に何をする?」
開発だけアジャイルな状況を越えて、顧客のアウトカムに繋げる一歩
森 雄哉さん Yuya Mori
株式会社witch&wizards
プロダクトマネジメントコーチ
Biography
既存事業、新規事業を問わず、顧客に喜ばれるプロダクト開発の伴走や支援をしています。
過去の登壇資料はこちら
https://speakerdeck.com/moriyuya
詳細なプロフィールはこちら
https://note.com/mryy/n/n6f01561a6253
Session Abstract
「めちゃくちゃ勉強してソフトウェア開発も、アジャイルな開発もできるようになってきた! ところがせっかくうまくできるようになったけど、顧客への貢献にはなかなか繋がらない…」こんな悩みををよく聞きます。
この10年間でスクラムなどのアジャイルに関する情報やノウハウは増え、社会的な理解も広がり、その結果アジャイルははじめやすく、習熟もしやすくなっています。開発チームは急速に学習し、能力が高められやすい状況にあります。
ところがプロダクト価値の観点から見ると、開発チームも社内の他部署も、そして顧客も不満を持っていることがあります。せっかくアジャイルな活動ができるようになっても、プロダクト価値に繋げるまでにいたっていないことが多々あります。
本セッションでは、プロダクトという観点からアジャイルを捉え直し、開発チームや社内の他部署、顧客も満足するためのお話をします。
アジャイル五年生 〜急成長の裏側〜
綾部 翼さん Tsubasa Ayabe
東京海上日動システムズ株式会社
スペシャリスト(スクラムマスター)
Biography
入社当初は保険システムのウォーターフォール開発を経験。プロジェクトマネージャやアプリケーションアーキテクトとして従事する。デジタルイノベーション本部の立ち上げ時から在籍し、組織と共にアジャイルを学ぶ毎日。エンジニアの仲間が楽しく価値ある時間を過ごせるよう日々奮闘中。
中谷 和波さん Kazuha Nakaya
東京海上日動システムズ株式会社
スペシャリスト(スクラムマスター)
Biography
2008年東京海上システムズ入社後、自動車保険、超保険等の商品開発に従事。内製開発から始まり、ウォーターフォールでのプロジェクトマネジメントを経験。2020年から現在の部署に異動しスクラムマスターとしてプロダクト開発に従事。メンバー個々の成長や、チームが強くなっていくその様子を一番近くで感じられることに喜びを感じる毎日。そしてその毎日から深い学び得つつ、組織改善に向け日々邁進中。
肥後 ひかるさん Hikaru Higo
東京海上日動システムズ株式会社
スペシャリスト(スクラムマスター)
Biography
2022年東京海上日動システムズにスクラムマスターとして初のキャリア入社。前職の生命保険会社で本格的にアジャイル開発に触れ、自身の専門性を高めるために専門職として採用された現職に就く。社会人スタート時から持っていた「チームで生き生きと働きたい」という自分の信念と共にチーム、組織、人生を見据えて日々修行中。
Session Abstract
東京海上グループのDXを最前線で実現する私たちは、『顧客中心のプロダクトを生み出すこと』『いち早く、市場からフィードバックを得ること』を目的に、2019年からアジャイル開発をスタートしました。
スタート時点での実態は『野良アジャイル』であり、『ビジネス部門との協調』も充分とは言えない状況でした。
『野良アジャイル』からの脱却を掲げ4年が経ち、高速・高品質に価値を届けられるようになりました。
その道中で様々な課題に直面しました。
・予算調達リードタイムの長期化
・プロダクトデザインを実施せずに開発に突入
・デリバリタイミングの遅延
・スプリント期間中の品質問題によるundone期間の長期化
・運用ロードの肥大化
・スクラムチーム間のサイロ化
これらの課題に対する「検査&適応の旅」について語ります!
東京都庁でアジャイルを実践するための「都庁アジャイルプレイブック」のご紹介
杉井 正克さん Masakatsu Sugii
GovTech東京
エキスパート
Biography
大手SIer、スタートアップ、クラスメソッド社を経て2022年に東京都デジタルサービス局に参画。
2023年9月よりGovTech東京の立ち上げメンバーの1人として移籍。
ミッションは東京都および全国の自治体のデジタル施策の支援。特にアジャイルとクラウドの推進。
下家 昌美さん Masami Shimoya
東京都デジタルサービス局
課長代理
Biography
東京都デジタルサービス局戦略部デジタル推進課
2003年、東京都庁に入庁。産業労働局、交通局を 経て、2022年4月より現職。アジャイル型開発に従事。
Session Abstract
東京都庁でのアジャイル推進の事例を紹介いたします。
現在、東京都はDXに全力で取り組んでいます。
業務改善・業務改革、より良い行政サービスを実現するためにアジャイル開発は不可欠なものと考え実践を重ねているところです。
本セッションでは東京都デジタルサービス局が中心となりアジャイル開発の事例やパターンをまとめた「都庁アジャイルプレイブック」を紹介します。
16:30-17:30
ネットワーキング